寝るのも食べるのもお風呂に入るのもぜーんぶひとりじめ。
生まれてからずっと、動かなかった私が4月に家を離れる。
たくさんのお世話になった人達。
もう会えないのかもなって、会いに行って泣いちゃったりした。
隣の県、なのにね。
でも人っていつが最後になるのかもわからないし、きっとこれで最後なのだろうと私は精一杯目に焼き付けた。
私が離れるからって、わざわざパーティーまで開いてくれる人もいて
あぁ、なんで私はここを離れるのだろう
と、ふと思ってしまった。
でも、環境が変わって、またたくさんの新しい人に出会う。
今まで会ってきた人達と同じ、優しくて暖かい人達はいっぱいいるのだろう。
朝起きた時、いつもと違う部屋
窓を開けた時、いつもと違う景色
ドアを開ければ、いつもと違う廊下
玄関を出れば新しい世界の自分。
春のぬくもりに包まれて
まだ知らない
新しい自分に出会っていこう。
いつかその世界が当たり前になるまで。